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なぜかサンダーがゴッズの世界に飛ばされてます。
アニ丈目ですが、ライダー・ライトエンド・ダークエンド持ち。
ご都合主義イヤッホォォォウ!!
停電なら自家発電で萌えれば良いじゃない!みたいな←
それは突然に起こった。
「うわぁぁぁ! なに!? なに!?」
「きゃあぁぁ!!」
万丈目は咄嗟に悲鳴の上がった場所へ目測で手を伸ばし、ふたりの子供を掴むと自分の元へ引きずり寄せた。
「なんで真っ暗なの!?」
「ま、万丈目さん…!」
双子がおびえた声を上げるのを、抱きしめてなだめてやった。
辺りを見回せば、部屋の中はまるで闇が満ちたように暗くなっている。
『あらやだぁ~ん。
停電みたいよぉ、アニキィ』
ふわり。
かぼそいながらも、闇の中では心強い光が万丈目の傍に生まれる。
「停電?」
『この家だけじゃねーよぉ』
『外も真っ暗だぜ~』
おジャマたちの声に気付いた龍可が顔をあげて、すぐ傍に生まれた淡い光源に笑みを浮かべた。
「クリボン…」
幾分か安心した龍可の声に、万丈目も頬を緩める。
子供たちの頭を撫でてやってから、小さな声で僕の名を呼ぶ。
「……ライトエンド」
主の声に応じて、仄白く輝く龍がふわりと三人を包み込むように現れた。
デュエル中の姿よりもずいぶんコンパクトながら、確かな明かりで辺りの闇を払う。
ほっ、と息を吐いた龍可の隣では、まだしっかりと万丈目にしがみついたまま、瞬きをして涙を堪えながら龍亞が辺りを見回していた。
「なに…? もしかして、精霊がいるの?」
「あ」
困った顔で、龍可が兄と万丈目を交互に見やった。
それで万丈目も、龍亞には精霊が見えなかったことを思い出す。
そうか、と小さく呟き、眉を下げた。
「外も真っ暗だとなると…復旧は時間がかかるかもしれんな」
すでに夕食も終わって、着替えればもうあとは眠るだけ、という状態だ。
このまま寝てしまえば良いのだが、龍亞の不安を少しでも和らげてやれないか、と頭をひねる。